あの芸能人も病気を公表!不妊原因にもなる多嚢胞性卵巣症候群とは?

数ある婦人科系疾患のなかでも最近患者数が増えているといわれる多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)。
山本(中西)モナさんも多嚢胞性卵巣症候群による不妊だと自ら公表されていました。排卵誘発剤や排卵促進剤子を使用して、タイミング療法という方法で妊活を行っていたというのはよく知られていますね。
今回は多嚢胞性卵巣症候群とはどのような疾患なのかについてご紹介します。
排卵がうまくできなくなる状態
多嚢胞性卵巣症候群という疾患は、卵巣の中にある卵子は成長するものの排卵がしづらいという排卵障害のひとつです。10~20代の若い女性に多く、10人に1人は多嚢胞性卵巣症候群だと言われています。
なぜ排卵がしづらくなるのかという原因についてははっきり解明されていませんが、女性ホルモンの分泌異常や糖代謝異常という説が有力です。疾患というよりも、排卵しづらい状態・体質ととらえられているため「症候群」という名称がついています。
生理不順が続いたら要注意
多嚢胞性卵巣症候群の症状として最も多いのは生理不順です。卵子が成長しても排卵しにくく、排卵せず卵巣の中に残ってしまう周期もあるため、体のリズムが崩れて生理不順が起きやすくなります。
この状態を放置しておくと無排卵が続いて生理がこなくなるというケースもあります。妊娠を望んでいる人にとって排卵しにくい、排卵しないという状態はすぐにでも改善したいですね。
ゆるい効果の排卵誘発剤でも排卵がすぐ起きるようになることも多いので、順調だった生理周期が2~3周期乱れるようになってきたら早めに受診しましょう。
規則正しい生活を送ることが大切
多嚢胞性卵巣症候群の原因は、ハッキリとはわかっていないものの先にも述べたとおり、女性ホルモンの分泌異常や糖代謝異常が関連しているのでは?と考えられています。
この病気を防ぐためには、甘いモノや脂肪分の多いもののとりすぎには気をつけ、野菜中心の規則正しい食生活を送ることが大切。また、日頃から体を動かすことを心がけ太り過ぎに注意しましょう。
また、ストレスや不規則な生活も要注意。これらもホルモンの分泌異常につながります。ストレスは溜めずに好きなことをして発散し、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。