【おりものの基本】おりものって何?どんな役割があるの?

ショーツが汚れたり、かがんだときにニオってしまったり不快に感じてしまうことも多いおりもの。
あなたはこのおりものがどんなもので、どんな役割があるか知っていますか?
ここではおりものの基本についてご紹介していきます。
おりものとは?
おりものは女性器から出るさまざまな分泌液が混ざり合ったものです。医学的には「帯下(たいげ)」と言います。
たとえば、
- 子宮内膜や子宮頚管の粘膜
- 膣粘膜の分泌液やはがれ落ちた古い細胞
- バルトリン腺や皮脂腺、汗腺からの分泌液
などが混ざり合って膣から分泌されます。
年齢によっておりものは変化する
おりものは初潮が始まる10代から増え始める方が多く、20代30代に突入すると量も少しずつ増えて、40代以降になると徐々に減っていきます。
特に性成熟期である20~30代がピークでいつも多少のおりものがあるのが普通なのです。
おりものの役割
おりものにはとても大切な役割が2つあります。
病気を防ぐ
1つめが私たちが病気にならないように防いでくれること。膣の入口は肛門の近くにありますよね。実は、膣と肛門が近いと大腸菌などの雑菌が膣口から体内に入りやすくなってしまうのです。
おりものは膣の中を酸性に保ち、大腸菌などの悪い病原菌や雑菌が入らないように、子宮や卵巣を守ってくれるはたらきをしてくれます。
さらに、いらなくなった老廃物を外に出してきれいしてくれるという役割も。これを「膣の自浄作用」といいます。
妊娠しやすくする
2つめが精子の侵入をしやすくして受精の手助けをすること。排卵期前後のおりものは、量も増えて卵の白身のように透明でドロッとしています。これは精子が子宮内に侵入しやすいようにするためです。
膣内は普段、病原菌が入らないように酸性を保っているため、アルカリ性の精子が膣内に侵入するとすぐに死んでしまいます。
そうならないように排卵期は、弱アルカリ性のドロッとしたおりもので精子が長生きして卵子と出会いやすいようにしてくれるのです。
おりものは健康のバロメーター
おりものは健康のバロメーターと言われるほど、おりものからわかる婦人科の病気もたくさんあります。女性の身体はとてもデリケートなので、病気になったときはなんらかのサインを送ってきます。
そんな大切なサインを見逃さないように日頃からおりものチェックを心がけましょう。
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