黄色や緑色のおりものが出る原因

おりものは健康のバロメーター。色の違いで病気を発見できることもあります。特に黄色や緑色のおりものが出る場合は要注意。性感染症や婦人科の病気が隠れている可能性が高いです。
そこでここでは黄色や緑色のおりもので疑われる病気をご紹介します。
トリコモナス膣炎
トリコモナス膣炎はおもに性行為で感染する性感染症のひとつです。性行為だけではなく、タオルの共用や温泉、プールなどでもまれに感染することがあります。
こんな症状があるときは要注意!
- 泡を吹いたようなおりものが増える
- 悪臭がする
- 黄色~緑がかったようなおりものがある
- おりものに血が混じる
- 外陰部などに強い痛みやかゆみがある
淋病(淋菌感染症)
淋病も性感染症のひとつです。感染を放置しておくと子宮頚管炎や卵管炎などを引き起こすことがあり、それにより将来的に不妊の原因となってしまうこともあります。
こんな症状があるときは要注意!
- おりものが増える
- 黄色~緑がかったようなおりものがある
- 悪臭がする膿のようなおりものがある
- 不正出血がある
- 発熱や下腹部痛、性交痛がある
クラミジア感染症
クラミジアトラコマティスという病原菌が、性行為などにより感染する性感染症のひとつです。クラミジア感染症も放置しておくと子宮頚管炎などから不妊につながることがあります。
こんな症状があるときは要注意!
- おりものの量が増える
- 白、もしくは黄色っぽい膿のようなおりものがある
- 悪臭がある
- 不正出血(おりものに血が混じる)
- 発熱や下腹部痛、性交痛などがある
老人性膣炎(萎縮性膣炎)
閉経後の女性によく見られる膣炎のひとつです。閉経を迎えると女性ホルモンの分泌が低下し、膣内の自浄作用も低下します。それにより細菌が増加し膣壁が萎縮して膣炎を引き起こします。
こんな症状があるときは要注意!
- 黄色いサラサラしたおりものが増える
- もしくは血の混じったピンク色のおりものがある
- 膣の不快感やかゆみ、性交痛がある
- 悪臭がする
子宮膣部びらん
子宮膣部びらんは、多くの女性に見られる症状のひとつです。子宮頸部という膣に面した部分の粘膜が赤くただれているように見える症状です。病気ではないため特に治療も必要ありませんが、症状がひどい場合は婦人科を受診しましょう。
こんな症状があるときは要注意!
- おりものの量が増える
- 粘り気のある白や黄色っぽいおりものが増える
- 性交後やタンポンの刺激によって不正出血することがある
子宮内膜炎
子宮の内側を覆っている子宮内膜がクラミジアや淋菌、ブドウ球菌などの病原菌に感染することにより起こる炎症です。悪化してしまうと炎症範囲が広がり、不妊の原因となってしまうこともあるので早めの治療が必要です。
こんな症状があるときは要注意!
- おりものの量が増える
- 膿のような黄色いおりものが増える
- 下腹部痛や腰痛がある
- 発熱や不正出血がある
卵管炎
子宮内膜炎同様、卵管が病原菌に感染することにより卵管が炎症を起こしてしまう症状です。卵管炎も放置しておくと周りの臓器と癒着して不妊の原因となってしまうこともあります。
こんな症状があるときは要注意!
- 黄色い膿のようなおりものが増える
- 急な発熱や下腹部痛がある
- 不正出血がある
- 吐き気やおう吐がある
細菌性膣炎
大腸菌やブドウ球菌などの病原菌が膣内で増殖して炎症を起こしてしまう病気です。免疫力が低下しているときに発症しやすいのが特徴です。
こんな症状があるときは要注意!
- おりものの量が増える
- クリーム色、黄色のおりものが増える
- 悪臭がする
子宮頚管炎
大腸菌、淋菌、クラミジアなどの病原菌が子宮頚管に入り炎症を起こす病気です。悪化すると不妊の原因となってしまうこともあるので早めの治療が必要です。
こんな症状があるときは要注意!
- 膿のような白いおりものが増える
- 下腹部痛や腰痛、発熱がある
- 黄色っぽいおりものが増える
- 性交痛がある(慢性化した場合)