子宮内膜症は女性特有の病気であり、症状が生理痛や性交痛などであることから、周囲の人に相談しにくいという問題があります。
すぐに命に関わるような病気ではありませんが、生活や仕事に困難をきたしたり、不妊症を合併したりすることも多く、パートナーをはじめとした家族はもちろん、仕事をしている場合は職場の理解も得ることが望ましいといえます。
パートナーや家族へはしっかり伝える
パートナーや家族には病気について詳しく知ってもらうことが大切です。
しかし、症状だけを説明すると、子宮内膜症は「ただの生理痛」程度にとられてしまいがち。どういう仕組みで起きるのか、今後どのように治療をしていくのか、といったことまでパートナーには理解してもらう必要があります。
また、不妊治療中の場合は、医師の説明をパートナーにも一緒に受けてもらいましょう。
その際、子宮内膜症があると妊娠しにくくなるということは事実ですが、妊娠の可能性はゼロではなく、男性側の原因など他に要因があることもあるので、誤解が生じないようにすることが大事です。
上司と、関わりのある同僚に折をみて伝えておく
法的に生理休暇をとることはできるものの、毎回とる、それ以外にも体調不良で休むことがある、ということが続くと、職場内でギクシャクした空気をつくりかねません。
とはいえ、あまり多くの人に言いたくないという気持ちもあるとは思いますので、最低限直属の上司と、仕事を休んだときにフォローしてもらうことになる立場の同僚には、病気について知ってもらうとよいでしょう。
急に休んでしまう事態に備え、普段からコミュニケーションをとっておくことで、仕事上の支障はぐんと減らせるはずです。