骨盤臓器脱とは?原因、症状、種類、治療法まとめ

骨盤臓器脱について

現在、若い女性にも増えつつある骨盤臓器脱。骨盤臓器脱とは一体どのような病気なのでしょうか?原因、症状、種類、治療法を解説していきます。

骨盤臓器脱とは?

簡単にいうと、骨盤底筋がどんどん緩んで弛緩し、支えを失った膀胱や子宮、直腸が腟から突出してしまう症状です。想像するだけで何だかちょっと怖い気がしますね。

この骨盤臓器脱という言葉自体が聞き慣れないもののため、実際には多くないのでは?と、思うかもしれません。しかし、欧米の調査では、出産経験者の40%に骨盤臓器脱が認められるというデータがあるくらいです。

日本の場合は、少しの尿もれすら恥ずかさで受診しないケースが多いため、骨盤臓器脱の患者数の正確なデータは不明です。おそらく、誰にも相談できずに悩んでいる潜在患者数は非常に多いことでしょう。

※参考
アメリカ人女性では、10人に1人が一生のうちに1回は骨盤臓器脱で手術を受けるといわれています。スウェーデン人女性では、20歳から59歳までの出産経験者の44%が骨盤臓器脱の症状を持っていると報告されています。

骨盤臓器脱の原因とは?

骨盤臓器脱のおもな原因は「骨盤底筋のゆるみ(衰え)」です。40代以上の中高齢者の方がなりやすい病気ですが、生活スタイルの変化により若い女性にも増えつつあります。

次のような人は骨盤臓器脱の予備軍の可能性が高いので注意が必要です。

  • 大きな赤ちゃんや双子を出産した人
  • 長時間の立ち仕事の多い人
  • 重いものを持ち上げることが多い人
  • 肥満の人
  • 便秘がひどく強くいきんで排便している人
  • 出産回数の多い女性や高齢出産した人

どんな症状があるの?

普通の尿もれの場合の自覚症状は、あくまでも本人の「おしっこがしたい、我慢できない」という感覚ですね。見た目だけでは、特に身体的な変化はありません。

これに対して、骨盤臓器脱の場合の自覚症状は「股の間に何か挟まっている」という感覚です。そして、それは感覚だけではありません。実際に、膣から臓器が飛び出してくるのです!

一番たとえとして多いのは「ピンポン玉が挟まっている」という感覚が近いようです。

出てきてしまうのは?

骨盤臓器脱によって、膣から飛び出してきてしまうのは子宮、膀胱、直腸の3種類。以前には、子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤という風にそれぞれで単独の呼び名がありました。

しかし、単独だけではすまず、結局3種類ともが下がってくるため、総称として現在は「骨盤臓器脱」と呼んでいます。

膣から下がってくる、と聞けば、それは子宮だと思いがちですが、大変意外なことに膀胱が下がってくることも多いのです。ちなみにその内訳は、膀胱瘤が6割、子宮脱が3割、直腸瘤はもっと少なくて1割程度です。

次のページでは「骨盤臓器脱の種類とその症状、セルフチェック法、治療法」について解説していきます。

ページ:

1

2
スポンサードリンク
 

関連記事

ページ上部へ戻る