不妊につながる子宮奇形3つ

不妊と子宮奇形

子宮そのものに疾患がなく機能的な問題がない場合でも、子宮奇形によって不妊につながることもあるのをご存知でしょうか。妊娠までのステップにはさまざまなハードルがありますが、子宮奇形は妊娠が成立する過程の後半、着床に影響を与えることが多いといえます。

正常な子宮は西洋梨のような形をしており、鶏卵をひとまわり大きくしたサイズで、内側はなめらかな状態です。こうした形態や大きさとは異なっていると、せっかく排卵し子宮内膜が受精卵の着床をサポートするために厚くなったとしても、不妊や流産の原因につながってしまうことがあるのです。

程度が軽い場合はあまり着床や妊娠継続には影響しませんが、重い場合は何らかの処置が必要になります。

不妊につながる子宮奇形

弓状子宮

弓状子宮は、子宮の上部にあたる子宮底部にややくぼみがある状態をさします。子宮奇形にはさまざまな種類があり流産率が総じて高いのですが、その中でも弓状子宮は比較的流産率が低い傾向にあります。そのほとんどはくぼみの程度が軽く妊娠に影響がないと考えられるため、手術はせずに経過観察をするのが一般的です。

中隔子宮

中隔子宮は、子宮の内部に突起状の部分があって、ひとつの子宮を左右に隔てたような状態をさします。突起状の部分は線維性筋組織と呼び、通っている血管が少ないために血流もよくありません。この部分に受精卵が着床すると、血流不足により酸素が満足に供給されず、流産する可能性が高くなると考えられています。

重複子宮

重複子宮は、本来は大きなひとつの空洞があるはずの子宮内部が2つに分かれた状態をさします。子宮奇形の程度としては重度ではありますが、自然妊娠することも決して珍しくありません。ただし膣も2つある場合は開腹して子宮形成手術をします。

子宮奇形につながる原因

子宮奇形は約5%の女性にみられます。通常、本人が母親のお腹の中で成長していく過程で、ミュラー管と呼ばれる臓器が左右からくっつくことで子宮になっていきます。

しかし成長の過程で何らかの原因によりミュラー管の成長が止まってしまうことが子宮奇形につながる原因だと考えられています。胎児の時期に発生する奇形のため先天性という位置づけです。

自覚症状はなく生理機能に問題を与えることもないため、支障がなければ経過観察で進めますが、「なかなか妊娠しない」「妊娠しても流産してしまう」といった状況が続く場合で他に不妊原因が見当たらない場合は子宮形成術を行います。

またひどい生理痛や性交痛が子宮奇形のためと考えられる場合も子宮形成手術の対象となりえます。ただし子宮の形態異常の女性は必ず子宮形成手術が必要なわけではありません。経過観察をしていて自然妊娠し大きなトラブルもなく出産されるケースも数多くありますから、焦る必要はありません。

この記事を書いた人

サフラン画像サフラン
健康管理士。婦人科系疾患や不妊治療を経験したことから、「自分の体は自分で守る」をコンセプトに体づくり講座の企画運営や妊娠・不妊関連コラムの執筆活動をしています。プライベートでは4歳の双子育児に奮闘中。

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