子宮体がんってどんな病気?体がんができるメカニズムについて

子宮体がんについて

子宮体がんは子宮体部の内面を覆う子宮内膜という組織にできるがんです。そのため別名子宮内膜がんとも呼ばれています。

子宮体がん

子宮体がんは子宮頸がんと一括りにされ、子宮がんとされているため、子宮頸がんと子宮体がんを同じように考えている人もいるかもしれませんが、まったく異なるがんなので注意が必要です。

昔は子宮頸がんに比べると子宮体がんは比較的珍しく子宮がん全体の5~10%と発生する頻度がとても少ないがんでした。しかし、最近は増加傾向にあり子宮がん全体の半数近くを占めるようになってきています。

年代別にみると40歳代後半から増加し、50代がもっとも多く発生します。子宮体がんは閉経後の女性がかかりやすいがんですが、ライフスタイルの変化にともない若い女性にも増えつつあります。

なぜ子宮体がんは閉経後の女性に多い?

子宮内膜は赤ちゃんのベッドになる組織です。受精卵が着床しやすくなるように周期的に厚くなったり、はがれたりということを繰り返します。

子宮内膜がはがれ落ちるのは常に新しいベッドで赤ちゃんを育てるためです。排卵が起こっても妊娠しなければ赤ちゃんを育てる必要がなくなるので自然とはがれ落ちるのです。この時の出血が生理となります。

そのため生理が毎月正常にあれば、もし内膜にがん化が起きかけても生理とともに体外に排出されるため、がんになることはほどんどありません。

しかし、閉経すれば生理が止まります。そのため、内膜にがん化が起きた場合、体外に排出されなってしまうので子宮体がんを発症しやすくなってしまうのです。

子宮体がんができるメカニズム

女性ホルモンにはおもにエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンがあります。エストロゲンには子宮内膜を増殖させる(厚くする)はたらきがあり、逆にプロゲステロンにはそれを抑えるはたらきがあります。

女性ホルモンのバランスが崩れたり、あるいは卵巣のはたらきが悪かったり、閉経が近くなると生理があっても正常な排卵が起こらなくなります。

排卵が起こらなければプロゲステロンは分泌されなくなります。しかし、エストロゲンは閉経しない限り排卵がなくても分泌されます。

子宮内膜を増殖させるエストロゲンが分泌される一方、子宮内膜の増殖を抑えるプロゲステロンが分泌されないわけですから子宮内膜はどんどん増殖を続けます。

この状態を子宮内膜増殖症といい、エストロゲンが分泌されなくなる閉経後は治ることが多いです。しかし、ときに子宮内膜異型増殖症と呼ばれる状態に進行することがあります。そしてこの子宮内膜異型増殖症の20~25%が体がんに進行すると言われています。

子宮体がんの70~80%は子宮内膜増殖症~子宮内膜異型増殖症を経て発生すると言われ、40代、50代の更年期~更年期以降の年代にみられる体がんの多くはこのタイプです。

残りの20~30%のがんは排卵やホルモンとは関係なくに発生します。このタイプのがんは60歳以上の子宮体がんでよくみられます。

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