経過観察?卵巣切除?卵巣のう腫の治療法とは

卵巣のう腫の治療法について

こんな症状があると要注意!卵巣のう腫の特徴的な症状と放置の危険性の続きです。続いては卵巣のう腫の治療法について解説していきます。

卵巣のう腫は、ほとんどが良性で命に関わることがないため、必ずしも治療が必要というわけではありません。また、検診などで医師に卵巣の腫れを指摘されても実は心配がないことも多いのです。

というのも卵巣は生理周期によって大きさが変化する臓器で、特に排卵直後や生理前は卵巣が3~4cmほどの大きさに腫れることがあります。

これは一時的に見られる正常なもので、次回の生理が来れば腫れも自然に引いていきます。再検査時に腫れが引いていれば治療をする必要はありません。

しかし、明らかに卵巣のう腫が見られる場合は治療が行われます。

治療は大きさや内容物の種類で決まる

治療は、内診や触診、超音波、CT、MRIなどさまざまな検査をして良性・悪性、大きさ、内容物の種類などを診断し治療方針などを決めていきます。

腫瘍が2~3cm程度と小さけれが治療をせずに経過観察となることが多いです。

しかし、4~5cm以上の大きさになると茎捻転を起こしやすくなるため、手術も検討されます。さらに7cm(テニスボール大)以上の大きさになると、茎捻転の危険性がさらに高まるため原則、手術で摘出となります。

手術の方法には、のう腫のみを摘出する方法と、のう腫と一緒に卵巣も摘出する方法があります。年齢や患者の希望、のう腫の状態によりどちらの方法で行うかは変わります。

一般的には、閉経まで期間があり妊娠が可能な年代では、将来的なこと(妊娠など)などを考えて正常な卵巣を残すことが多いです。逆に閉経に近い年代では再発を防ぐために、のう腫と両側の卵巣を摘出することもあります。

しかし、両方の卵巣を摘出してしまうと女性ホルモンの分泌が一気に減少するため、更年期障害のような症状が起きるリスクもあります。そのため正常な卵巣は残すか、再発防止のために両方摘出するか、納得するまで医師と相談することが大切です。

茎捻転を起こすと原則卵巣を摘出

卵巣の根元が回転してねじれる「茎捻転」を起こした場合は、卵巣ごとのう腫を摘出しなければなりません。これはねじれた部分に血液が行かなくなり卵巣の細胞が壊死してしまうためです。

卵巣は片方摘出しても、もう一方の卵巣により女性ホルモンの分泌や排卵が正常に行われるため、妊娠や出産も可能です。

手術は腹腔鏡手術が一般的

卵巣のう腫の手術は、現在は腹腔鏡手術が一般的です。おなかに2~3ヶ所の小さな穴を開けて内視鏡を挿入し、のう腫や卵巣を摘出します。しかし、病状によっては腹腔鏡手術ができずお腹を切る開腹手術となることもあります。

腹腔鏡手術は「キズが小さい」「体への負担が少ない」「術後の回復が早い」などのメリットがありますが、モニターを見ながらの手術で高度な技術が必要となるため、手術できる病院や医師が限られます。またちょっとしたミスが大出血や合併症などを引き起こすというリスクもあります。

ですので、腹腔鏡手術を受ける際には医師と十分に相談し、メリット・デメリットなどを理解して受けることが大事です。

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