婦人科の病気は他人事じゃない!

婦人科の病気や内診の受け方のコツなどの情報をお届けしています。

婦人科の病気である子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんなどで手術する場合、手術方法には主に開腹手術と腹腔鏡手術の2種類あります。

手術の方法は希望があれば必ず医師に伝えましょう。病状によって希望通りにならないこともありますが、そのような場合はきちんと医師に説明を求めましょう。

ここではそれぞれどのような手術方法なのか、術後の回復にはどのくらいかかるのか、メリットやデメリットなどを紹介していきましょう。

開腹手術

へその下の下腹部を8~12cm切って行う手術で、部分麻酔、または部分麻酔と全身麻酔を併用して行います。

視野が広く取れ、直接病巣に触れながら切除などの処置を行うことができるためどんな手術にも適しています。特に子宮や卵巣をすべて摘出したり、病巣が大きい場合や複雑な癒着を剥がす手術に向いています。

しかし、お腹を切るため痛みが強く、身体への負担が大きいです。また、術後の回復にも時間がかかり、傷口も大きく残ることがあります。

しかし、手術時間は2~3時間と短く、複雑なテクニックを必要としないため執刀医の技量に左右されることもありません。

切開の方法

切開の方法には縦に切る方法と横に切る方法があります。
縦はおへその下から切ります。お腹が大きく開き、患部がよく見えるので手術がやりやすいです。しかし、傷口が大きく残るデメリットがあります。

横はおへその下、もしくは真ん中から足の付根にかけて切ります。縦に切るより視野が狭いのがデメリットですが、傷口が目立たないというメリットがあります。

通常は横に切るのが一般的ですが、病巣が大きい場合や激しい癒着を起こしている場合は縦に切ることもあります。病状によって希望通りにならないこともありますが、どちらの切開方法がいいかは必ず希望を伝えましょう。

腹腔鏡手術

腹腔鏡はおなかを切らない手術方法で、全身麻酔で行います。
へその下に約1cmの小さな穴を3ヶ所空けてそこから内視鏡(マイクロスコープ)を入れ、モニターに映し出される病変部などを見ながら病巣を切除したり、癒着を剥がしたりします。

おなかを切らないので痛みや出血が少なく、身体への負担が少ないです。そのため術後の回復も早く、入院期間も短くてすみます。また、開腹手術のように大きな傷跡が残らず、切開の傷跡も小さく、手術後の癒着の心配もありません。

しかし、手術時間は2~8時間と長時間に及ぶこともあります。また、モニターを見ながら手術をするため高度なテクニックが必要になり、施術できる病院や医師が限られています。

また、視野が狭いので小さな病巣や臓器の裏側に隠れている病巣は見逃してしまったり、子宮内膜症などで癒着が激しい場合は取り残してしまうこともあります。

手術後の生活

手術後は、日常生活に戻るまでしばらく時間がかかります。
しかし、腹腔鏡は傷口が小さいため痛みも少なく退院後1週間くらいで元通りの生活ができるようになります。逆に、開腹は傷口のダメージも大きいため、長期の入院が必要になります。

安静にしていると筋肉や体力が落ちてしまうため、退院後は元通りの生活ができるまで時間がかかってしまいます。なるべく早く回復するにはトイレに行ったり、寝返りをうったりとできるだけ早く体を動かすことです。

体を動かすことで癒着を防ぐこともできます。特に、腸は手術後の癒着を起こしやすいためきちんと食事をして意識的に腸を動かすことが大切です。ただし、無理は禁物です。

シャワーは退院後、すぐに開始できますが、入浴は病状や手術法にもより1~2週間ほどで浴槽に浸かることができます。

家事

家事は簡単なことからはじめ、徐々に体を慣らしていきます。長時間立ったり、激しい動きや運動、重いものを持つなどお腹に力がはいるようなことは避けましょう。おなかに大きな力が加わると傷口が開いたり、ケロイド状になることがあります。

身の回りのことや家事などができるようになったら散歩や近所へ買い物に出かけ、積極的に外に出ましょう。ただし、自転車や車の運転は1ヶ月くらいは控えましょう。

スポーツなどは経過や手術の内容にもよりますが、1ヶ月半~2ヶ月くらいから行うことができます。

仕事

職場復帰は仕事や手術内容にもよりますので医師に確認しましょう。だいたいデスクワークは手術後3~4週間後、立ち仕事や重いものを持つ仕事は1ヶ月後くらいから復帰できます。

セックス

セックスも病状や手術内容によるので医師に確認しましょう。早い人で2週間後、遅い人でも2ヶ月くらいからできます。

子宮などをすべて摘出しても手術前とは変わらない性生活を送ることができますが、卵巣を摘出した場合、膣が乾燥し性交痛などの性交障害が起きることがあります。

そのような場合は、ローションなどを使用したり、ホルモン療法などを行うことで改善するので医師に相談しましょう。

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