子宮内膜症で手術を行うケースと手術の種類

子宮内膜症の手術

子宮内膜症は、必ずしも手術しなければならない病気ではありません。

ですが悪性化しやすい卵巣チョコレートのう腫がある場合や、できるだけ早い時期の妊娠を望んでいる場合など、ある程度長くかかることを覚悟しなければならない薬物治療よりも、手術を選択したほうがいいケースもあります。

ここでは子宮内膜症の手術にはどんな種類があるのか見ていきたいと思います。

手術の種類は3つ

全摘出の根治手術

「子宮内膜症に2度とならないようにしたい」、つまり完治させたいということなら、病巣・子宮・卵巣を摘出する手術を行います。この手術を根治手術と言います。

病巣だけではなく、子宮内膜症が発症すると予想される部分をすべて取り除き、病気の再発を徹底的に抑えるためほぼ100%完治します。当然妊娠を希望していないことが条件です。

部分摘出の準根治手術

妊娠は希望していないもののまだ閉経まで時間がある、という場合には、病巣、子宮、そして症状がひどい片方の卵巣を摘出する手術を行います。このような手術を準根治手術と言います。

準根治手術は、卵巣を1つ残すため残った卵巣から女性ホルモンが分泌され、その刺激で子宮内膜症が再発する可能性があります。

子宮や卵巣を残す保存手術

妊娠を希望している場合は、チョコレートのう腫など病巣のみを切除したり、腹腔の中を洗浄したりといった方法がとられます。この手術を保存手術と言います。

子宮や卵巣を残すので妊娠・出産することができますが、再発する可能性も高くなります。

お腹を切らない手術が行われることも

以前は、子宮内膜症の手術といえば、お腹にメスを入れる『開腹手術』でしたが、今は可能なら『腹腔鏡手術』で行なわれます。

腹腔鏡手術とは、炭酸ガスを入れてお腹をふくらませ、へその下にあけた穴からカメラを入れ、そして下腹にあけた2つの穴から鉗子を入れて、モニターをみながら施術する方法です。

病巣を取り出す必要があるときはさらにもう1つ穴をあけますが、カメラの穴が1cm程度、他が5mm程度と傷口は小さく、手術時間や術後の回復にかかる期間が開腹手術に比べてぐっと短縮されます。

いずれにしても根治手術以外の手術では再発の可能性があるので、術後も経過観察や治療を続ける必要があります。

関連記事:子宮内膜症の手術後に起こりうる後遺症リスクとは

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