子宮筋腫の手術「筋腫核出術」と「子宮全摘出術」について

子宮内膜症の手術

子宮筋腫の治療法はおもに、ホルモン療法と外科的療法の2つ。筋腫が小さくても痛みが強く日常生活に支障をきたすほど症状がひどい場合には外科的療法を行うのが一般的です。

外科的療法には、いろいろな方法がありますが、今回は筋腫など悪い部分だけをとる「筋腫核出術」と子宮全体を摘出する「子宮全摘出術」について解説していきます。

筋腫核手術

子宮や卵巣などは残し、筋腫だけを繰り抜くようにして摘出する手術です。妊娠・出産を希望する人に行われるのが一般的で、手術では子宮の表面を切って筋腫の部分だけを摘出した後きれいに縫い合わせます。

術式には、開腹手術、腹腔鏡下手術、子宮鏡手術(レゼクトスコープ手術)の3種類があります。最近ではすべてを腹腔鏡下で行う手術か、数センチの小さな切開と腹腔鏡を組み合わせて行う手術を選択するケースが増えています。

ただ、術式の選択については病院によって基準が違います。

開腹手術

お腹を切って行う手術です。病変部分を直接目で見て確認しながら手術を行うことができますが、傷跡が残る、癒着のリスクがある、手術後の回復が遅いなどのデメリットがあります。入院も10日から2週間程度必要です。

子宮鏡手術

子宮口から内視鏡の1種である子宮鏡を入れてモニターを見ながら行う手術で、レゼクトスコープ術とも言います。おもに粘膜下筋腫で行います。

開腹手術のようにお腹に傷跡が残らない、手術後の回復が早い、術後の痛みが少ないなどのメリットがあり、身体への負担が少ない術式です。入院期間も早ければ1日、長くても3日程度ですみます。

しかし、筋腫があまりにも大きいと取りきれなかったり、手術が長時間に及ぶ可能性がある場合は2回に分けて行うこともあります。また、テクニックが必要になるので手術できる病院や医師が限られています。

腹腔鏡下手術

おなかに小さな穴を開けてそこから腹腔鏡という器具を挿し込んでモニターを見ながら手術する方法です。

開腹手術のように傷跡が残らない、手術後の回復が早いというメリットがあり、また拳より大きい子宮筋腫や癒着にも対応できます。入院期間も1週間前後で回復も早く、傷口も小さくてすみます。

しかし、子宮鏡手術同様、テクニックが必要になるので施術できる病院や医師が限られています。

筋腫核手術のデメリット

デメリットとして、子宮筋腫の再発などがあります。また、出産のときに帝王切開となります。これは陣痛が起きたときに筋腫を摘出した部分が裂けて、赤ちゃんが死んでしまうのを防ぐためです。

再発してもすぐに対処できるよう、決められたスパンで診察を受けること、できるだけ再発を防ぐため小さな筋腫でもしっかり取り除いてもらえるような技術と実績のある病院を選ぶこと、が望まれます。

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次のページでは「子宮全摘出術」について解説していきます。

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