そもそも漢方って何?まずは漢方の考え方を知ろう

漢方とは?

漢方とは、もともと中国で行われていた伝統医学が日本に渡り、それを基盤に日本独自に発展したものです。そのため、中国で育った中医学とも異なり、漢方は日本の長い歴史の中で経験に基づいた漢方薬の処方や、日本人の体質に合った診察方法となっています。

「漢方」と聞くと、「漢方薬」のことをイメージされる方も多いと思いますが、漢方による医療方法はそれだけではありません。一般には薬物療法としての漢方治療、物理療法としての鍼灸治療に分けられます。

漢方は、患者の自覚症状以外に、患者ひとりひとりの体質や体のバランス、抵抗力などを多角的に診ていき、また病態の変化に応じて、その人にあった処方や治療方法を見つけていきます。

熱が出たら解熱剤、胃が痛くなったら胃腸薬を処方するというように表面に出てきている症状を緩和するという西洋医学とは異なり、病気の原因となっている体の冷えや、体質の問題を突き止め対処していきます。

漢方の考え方

陰陽五行説

漢方には、古代中国の世界観、宇宙観である「陰陽五行説」という考え方が基礎にあります。これは、宇宙に存在するあらゆるものを陰と陽の気、宇宙に存在するさまざまな変化や関係性を木・火・土・金・水という五要素で成り立っているという考えです。

陰と陽は単独では存在することはなく、対立する二面性があり、あるいは一つのものや出来事の中にも協調して、陰と陽の二面が存在すると考えます。人のからだも同様で、陰と陽のバランスが崩れるときに病気になると考えられ、心も体も調和を保つことが大切とされます。

また、五行は五要素それぞれに特徴があり、この五要素が助け合ったり、抑制しあったりして循環することがバランスを保つことができるとされています。

どれか一つの要素が強くなると、他の要素が弱くなってバランスが崩れます。人のからだもこの五行説に当てはめることができ、肝、心、脾、肺、腎の5つの機能に分けられ「五臓」と呼びます。

これは単純に臓器を表しているのではなく、心も含めた体の働きを表しているのです。

【五臓の働き】

  • 肝・・・精神活動、情緒、解毒、血の貯蔵、全身へ栄養を送る
  • 心・・・知覚・記憶・思考などの精神活動、覚醒・睡眠のリズム
  • 脾・・・消化、吸収、血・水の生産
  • 肺・・・呼吸、皮膚の健康
  • 腎・・・成長・生殖、骨、水分排泄

気・血・水

もう一つ漢方では、「気・血・水」というからだをめぐるエネルギーや液体、そしてからだのはたらきを表す概念があります。

【気・血・水の働き】

  • 気・・・人間の生命力。エネルギー
  • 血・・・栄養を運ぶ働き、からだの状態を一定に保ち、からだを守る役割
  • 水・・・老廃物の排出、リンパによる免疫機能

漢方では、人のからだは「気・血・水」の3つの要素で成り立ち、バランスよく体の中を巡ることで、健康が保たれていると考えます。「気・血・水」の異常は、「気・血・水」のすべての絡み合いの異常であることが多いです。

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