放置しておくと破裂することも!チョコレートのう腫ってどんな病気?

チョコレートのう腫について

チョコレートのう腫は、子宮内膜症が卵巣にできたものです。放置しておくとある日突然破裂して激痛が起き、緊急手術が必要になることもあります。

今回はチョコレートのう腫はどうしてできるのか、どのような治療法があるのかということについて解説していきます。

チョコレートのう腫ができる理由とは?

チョコレートのう腫は冒頭でも書いたとおり、子宮内膜症が卵巣にできたものです。子宮内膜症は、子宮以外の場所で子宮内膜やそれによく似た組織が生理周期に合わせて増殖と剥離を繰り返します。

チョコレートのう腫はこの増殖と剥離が卵巣で起きてしまうのです。通常、増殖した子宮内膜は妊娠が成立しなかった場合、不要となって、生理として膣から血液などと一緒に体外に排出されます。

しかし、卵巣の中に子宮内膜症が発生すると、出口がないため血液はどこにも排出されずに卵巣内にたまります。毎月の生理のたびに出血を繰り返すため、それにより袋状の血の固まりができるのです。

この血の固まりの色や質感がまるでチョコレートのようであることからチョコレートのう腫と呼ばれています。

チョコレート嚢腫

放置すると癒着や破裂、不妊の原因にも

女性ホルモンが分泌されている限り、チョコレートのう腫はどんどん大きくなります。癒着が進んで周囲の臓器を圧迫すると月経痛や腹痛がひどくなり、なかには、腰痛、性交痛、排便痛を感じる人もいます。

また自然に破裂してその中身が腹腔内にもれ出してしてしまい、激しい痛みに襲われたり、悪性化して卵巣がんになってしまうこともあります。

チョコレートのう胞が10cm以上の大きさだったり、急激に大きくなったり、閉経後や45歳以上の年齢なら特にがんになってしまう確率が高いと言われているので注意が必要です。

卵巣は卵子を作り出す器官ですから、当然チョコレートのう腫があれば、妊娠に対してもネガティブな環境ということになり、不妊の原因につながってしまいます。

どんな治療法があるの?

チョコレートのう腫は、生理のたびに出血し症状が悪化するため閉経すれば自然に小さくなります。

しかし、閉経までまだ期間がある場合は、閉経まで待っているわけにはいかず、さらに大きさが4~6cmを超えるものや、40代以降の女性は悪性化する可能性もあることから治療が選択されます。

治療方法には、おもに薬物療法と手術があり「年齢」「妊娠を希望しているかどうか」「大きさ」などを考慮して治療法が選択されます。

薬物療法

薬物療法は、根治を目指すというものではなく、あくまでも一時的に症状を抑えるために使われることが多いです。ピルや黄体ホルモン剤を用いて症状の緩和や進行を抑えます。

手術

手術では、妊娠希望があるなら病巣のみを取り除く「温存」、もう妊娠する予定はなく閉経する年齢も近いということなら卵巣と卵管を摘出する方法も選択肢に入ります。温存の場合は、卵巣は残すため再発のリスクがあります。

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